(株)鬼柳の葛西です。

今回はモーターコイルの巻き替えについてご紹介したいと思います。

どちらの会社様でも必ずと言っていいほど使われている「モーター」
生産設備や装置などからポンプや送風機まで様々な場所で活躍していますね。

このモーターですが、2015年度モータートップランナー制度の導入に伴って
 ・取り合い寸法が変わり設置スペースの制約
 ・回転速度の増加による過負荷
 ・始動電流の増加によるブレーカーや電磁開閉器の変更
などなど様々なことが懸念されているようです。

このような背景もあって、約45年前の旋盤用モーターを修理できないか?
という相談がありました。

CIMG4074

当社の外注さんに調べてもらったところ、モーターコイルに異常はなかったのですが
ブレーキの電磁コイルが焼損していたためブレーキが開放できない状況だった
そうです。

早速、電磁コイルのほうから分解して作業がスタートです。

CIMG4084

45年間もの間、現役で頑張ってきたモーターだけにコイル内やローターにも
汚れや粉じんがビッシリでした。

CIMG4092

CIMG4089

当初は、コイル内の洗浄とベアリング交換と焼損した電磁コイルの巻き替えだった
ですが、修理を進めていくとベアリングの外輪が入るブラケット内径が大きくなって
いることが判明しました。
しかし45年前のモーターだけに部品が手に入るわけもなく・・・

そこで「ブッシュ入れ」という裏ワザを使って対応させていただきました。

DSC01808

ブラケットのほうも再生されたのですが、何分にも古いモーターのため電磁ブレーキの
コイルの巻き方も特殊だったらしく、かなり苦労したそうですが何とか修理も完了して
無事に納品が完了しました。

DSC01973

今回は5.5kwのモーターでしたが、小型モーターから大型モーターまで対応可能ですので
モーターの事でトラブルが発生しましたら一度当社へご相談くださいませ。



製品についてのお問い合わせはコチラをクリック