(株)鬼柳の葛西です。

今回は、商品の紹介というより日頃、皆様の工場で身近に使われている
「カプラ」について触れてみたいと思います。

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カプラとは?

カプラとは日東工器の登録商標で油空圧の着脱に使用するコネクティング
ツールのことを言います。
正式にはカップリングと言うそうですが「カプラ」のほうが普通に使われていて
認知度が高いようですね。

ちなみに他社では、カプラと差別化を図るためにクイックジョイントと呼んだり
コネクトカップリングと呼んだりしているメーカーもあるようです。

カプラはソケットとプラグに分かれていて、ソケットにはバルブ機構が内蔵されて
います。(一部のシリーズには内蔵されていない物もあります。
これはカプラのソケットからプラグを抜いた時に圧縮エアーがそこで止まるような
構造に設計されているのだそうです。
ですから、カプラを配管する際はエアーの供給源に近いほうへソケットを取り付け
機器に近いほうへプラグを取り付けるのが基本になります。

バルブ構造

カプラのアルファベット表示の読み方と意味

カプラは形状を見ただけでは、その用途と特徴が分かり難いためアルファベット型式で
特徴が分かるようになっています。
例えばアルファベットの最初にくるSとPの違いについてです。
Sは「ソケット」の略称でメス側を表しています。Pは「プラグの略称でオス側を
表しています。

プラグ 

カプラプラグ

ソケット
カプラソケット
   
次にカプラには接続方法が三種類あって(ナットカプラを含めると四種類ですが・・・)
HとFとMに分けられます。

HはHose(ホース)の略称でタケノコ継手のような形状をしています。
MはMale(メール)の略称で雄ネジの意味になります。
FはFemale(フィメール)の略称で雌ネジの意味になります。

接続方法


実を言うと私も未だにMとFは間違ってしまうことがあります・・・(汗)

カプラの数字の呼び方と意味

カプラには20型・30型・40型(600型)などという呼び方があって
これは接続口径(内径)と密接な関係があります。

管用ネジやホース内径の呼び方には1インチを基準として8等分にした
サイズ表記があります。
例えば3分は3/8インチで2分は2/8なので1/4インチみたいな感じです。
ちなみに1インチは25.4mmなので1/4は6.35mmでホースサイズだと
6.5mmになり3/8は9.525mmなのでホーズサイズだと9.5mmに
なるわけです。

だからハイカプラで例えると
20型は1/4インチ 2分 6.35mm
30型は3/8インチ 3分 9.5mm
40型は1/2インチ 4分 12.7mm
というふうに覚えるとわかり易いかもですね。 


カプラは使用温度や使用流体や使用圧力や配管部の接続形状によって
本体材質やパッキンの材質を検討しなければいけない場合もあります。

このブログを読んで普段何気なく使っている部品にチョットでも興味を持って
いただければ幸いです。



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