(株)鬼柳の山口です。

簡単に見えて簡単じゃない作業って結構あります。

ネジやボルトなどを締めつける作業も簡単なようでいて難しい作業です。

締め過ぎても、締めなさ過ぎても故障の原因になります。

自分も経験がありますが、車のタイヤ交換など締めすぎて交換するときに
ナットが回らないので力任せに回して大事なネジ山を潰してしまい数万円の
痛い出費をしたこともあります。

適正なトルクで適正な締めつけをすることはとても大事なことですが、それを
実践するとなると人それぞれで感覚的な部分があります。

トルクレンチを使うにしても、大きいボルトなどを締めるときには有効ですが
小さなネジで低トルクのものに使うことはあまりない上に、商品としてもライン
ナップは一定以上のトルクしかなく、いくつも種類が必要になってしまいます。

そこで今回ご紹介させていただくPBスイスというメーカーのデジタルトルクハンドル
なるものは先端の工具が多種多様で、これ一本でほとんどのネジ山のタイプのネジを
管理できる優れものです。


 デジタルトルクハンドル


背面のデジタルの表示の数値を設定すると、それ以上のトルクがかかると空回りして
過剰なトルクを防いでくれる便利な物です。

小さいネジなどは特に回しづらく、力を掛けて山を潰したりすると悲劇です。

最近流行りのメーカー専用部品や、外国製の機械などは、ネジのピッチが特殊で規格に
ないものなどが多く破損させるとお高くなってしまうものもあります。

また旋盤のチップ交換や制御盤の電気配線の取り付けなども一定の推奨トルクがあり
締めすぎても緩くても本来の性能や耐久性を維持できなくなる可能性があります。

このデジタルトルクハンドルを用いれば、チップの締め付けトルクを設定して取り付ければ
工具の寿命を延ばせる可能性もありますし、保全などの作業でのねじ締めのバラツキを
抑制することで作業を均一に行なえて不良の低減に繋がる可能性もあります。

ベテランの方が「このぐらい締めろ」とコツを感覚や感触で伝えても、若手の方には伝わり難く
デジタル世代とよばれる今の若手にはわかりづらいと思われます。

このデジタルトルクを用いれば、作業品質を均一にしベテランも若手への作業の同じ作業を行え
アナログだったコツや感覚をデジタル化することで、技術伝承に活用できると思います。

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トルク管理のばらつきでお困りの現場があれば、是非ご検討ください。



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