(株)鬼柳の山口です。
工場の生産ラインには少なからず搬送機器が使われておりますが、エアーで
押し出したりセンサーで制御しながら位置を決めたりなど、物を運ぶだけでも
様々複雑な要素が重なり合っていると思います。
今回ご紹介するのは、テクノタカギ製搬送コンベアのニュートン君
という商品です。
ニュートンといってピンと来られる方も多いと思いますが、ニュートン=重力を
使った搬送システムです。
傾斜を利用して自重で転がるワークを、ブレーキローラーとストッパーのジグ機構で
制御をしていて、先端にたどり着くとストッパーで後続のワークを停止させるシンプルな
機構で重力と重量だけが必要な仕組みです。
これを用いると、動力源が必要ないので省力化ができて、置き場所を選ばないので
レイアウトの変更にも容易に対応できます。
更に、センサーやシリンダー等の機構がないので故障が少なくなり、生産性も向上すると
思われます。
ただし、位置決めがセンサーなしで出来るのか?ワークが搬送できるのか?疑問が
あるのではないのでしょうか?
実際、デモ機をお貸しして試していただいたユーザーの声を御紹介します。
ユーザー:①自動車関連会社A社様
(1)位置決めについて:コンベアの末端で停止して後続ワークもストッパーが効いて
止まっていたので機構が機能していた。
(2)搬送について:傾斜によって速度が変わるが、ブレーキローラーで減速し衝突も
そんなに強くはない。
(3)製品自体への評価として、からくり改善を行う上で参考になった。
速度も傾斜で変えられブレーキローラーも付いているので材料供給ストックで
活用が出来そうだ。
ユーザー:②自動車関連会社B社様
(1)位置決めについて:緩やかに滑り転がり、先端で停止できていたが、全く同じ位置と
いうのは難しい。
しかし、末端停止はするのでガイドプレートを付ければ位置は決めれそうだ。
(2)搬送については、デモ機なのでピッチが大きめだったが、コンテナなどに入ったものを
試すと傾斜で緩やかに転がっていった。
(3)製品自体への評価として、ある程度のワークの重量が欲しい。
精密な振動を嫌うものは難しいがユニットなどの部品を組付けた後にパレットに載せて
払い出したりする場所に使えそうだ。
フリーローラーのピッチを小さくしたものが欲しい(デモ機なので可能な旨連絡済)
という意見を頂きました。
デモ機なので条件が限られてはいましたが、その中では評価は得られたようです。
御意見の中にありました重量やローラーピッチについては、ワークの条件を御相談頂ければ
それに合わせた仕様を別途御提案させていただきます。
カラクリ改善なので、一度試してみたいという方がいらっしゃいましたら、お気軽に
御連絡をくださいませ。
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